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最近読んだ本 「変身」

変身
東野 圭吾 / 講談社




浅倉卓弥の「四日間の奇蹟」とかぶってるって噂の本だと誤解して読みました。

脳移植の話。
脳を移植しても、それは移植される前の人物と同じと言えるのか。
1/3なら、1/2なら、全部ならどうなのか・・・・

やっぱ、それは同一人物とはいえないでしょう。
何かしら、別の人物の思考が混ざってくるんだから。
でも外見はその人のままだから、困惑するよねえ。
しかも、ちょっと変わったよね、だけですまされない。
移植された脳にどんどん浸食されていくから
人が変わっていってしまう、自己崩壊。
それでも、その人を愛せるのか、ってお話。
自分自身が崩壊していくのを、食い止められるのか、ってお話。

その人に、何か大きな出来事があってその人自身が変わっていってしまうのなら
その出来事も変わっていくその人も、何とか受け止めようとできるけれど
人為的に脳を移植されたことで、人物が変わっていってしまうのなら
私には、それは受け入れられないかも。
だって、それは、その人自身じゃなくなっていってるわけで・・・
あ、でも脳移植も一つの出来事として捉えれば違ってくるのかな?
あ~何かよくわからないや!!!

結末は、ほんの少し救いがあるけれど、でもやっぱり悲しいラスト。


最近、仕事柄、脳についてちょこっと勉強していたから
その点では面白かった。
前頭葉って大事なんですよ!(その程度の知識かよ・・・)

ちなみに、
「四日間の奇蹟」とかぶってるって噂の本は、東野圭吾「秘密」でした。
by getoo | 2006-10-29 10:50 | 思う